定年後に趣味をはじめてもなかなか続かないことはよく聞きます。とはいえ何事もいつ始めても遅くはありません。今日が人生で一番若い日です、いろいろとチャレンジしてみましょう。
ということでウクレレのおすすめです。ハワイアンブームというのは日本ではなぜか何年かおきにやってくるものです。今始めると次のブームに先乗りできますよ。
ハワイは日本人のあこがれでした。また今でもそれは変わらないのがハワイです。年代ごとにあこがれのハワイは違うものの、共通の場所・体験として我々の心に残るのがハワイですね。
そんなハワイの文化は、先住民とアメリカからの移民とで融合され現在にいたります。音楽はひとくくりにハワイアンミュージックと称していますが、時代や成り立ちによって非常に複雑です。
ウクレレもそのひとつです。歴史を語ることは別の機会にするとして、ウクレレの演奏を始めてみたい方のために、ウクレレを選んで、買って、好きな曲やプレイヤーを聴いてをここで完結できるようにまとめてみました。
もっと詳しく解説している方はたくさんいらっしゃるので、もっと深く知りたい方はウクレレ初心者のすすめ のブログを参考にしてください。
■目次
1.ウクレレはどこで買えるの?
2.ウクレレの価格はいくらくらいか
3.ウクレレの何が楽しいの?
4.ウクレレは難しくない?
5.おすすめの曲を紹介
6.おすすめのウクレレ・プレイヤーを紹介
7.おすすめのウクレレメーカーを紹介
8.ウクレレのレッスンを受けてみたい
9.おすすめプレイヤーのおすすめの曲
■1.ウクレレはどこで買えるの?
●ネットショップがあります。中古品でもいいよという方はメルカリという手もあります。
メルカリ こちら
●楽器店です。最寄りに楽器店がある方はぜひ実物を見てください。ただし手に取るときは必ず店員さんに許可をとってください。店頭品がそのまま商品になっているので傷をつけないためです。
以下の楽器店ではおおよそウクレレを扱っているようです。
山野楽器(首都圏・関西他) こちら
三木楽器(関西) こちら
●ウクレレ専門店に行く。ウクレレだけを専門に取り扱っている店舗と、アコースティックギターも扱っている店舗があります。どちらも専門性は高く、総合楽器店はネットショップにはないウクレレを置いていることがあります。
店舗ごとに特色があるので、可能な方は複数店行かれることをおすすめします。
クロサワ楽器(新大久保) こちら
キワヤ商会(浅草) こちら
ハートマンギターズ(渋谷) こちら
ドルフィンギターズ(大阪・江坂) こちら
ポエポエ名古屋 こちら
この他にもありますので、ネット検索をしてみてください。
■2.ウクレレの価格はいくらくらいか
どんな楽器もそうですがピンキリです。おもちゃみたいなものから、ビンテージで高額取引されるものもあります。
買える場所毎のおおよその最低価格は次にようになっています。
- ネットショップ(メルカリ):0.5万円~(0.2万円~)
- 楽器店:0.5万円~
- ウクレレ専門店:2.4万円~
■3.ウクレレの何が楽しいの?
この項目をつくるべきか迷いました。なぜかというと、人それぞれだからです。ウクレレに限りませんよね。でも思い切って書くと、「かんたんで気軽にできる(始められる)」からです。
読み飛ばしていただいて結構です。
吹くことが必要な管楽器(フルート、トランペットの類)は、そもそも音を出すまでが大変です。鍵盤楽器(ピアノ、エレクトーンの類)は、音を出すことはできても総じて場所を取ります、楽器も高額です。打楽器(ドラム、太鼓の類)は言うまでもなく多人数で演奏することが多いので機会をつくらなければなりません。最後に弦楽器(ギター、バイオリンの類)は、ソロで演奏もできるのでやっている方は非常に多いです。バイオリン等のクラシック楽器はハードルが高いのはお分かりだと思うので横に置いておいて、ギターについて説明をします。音を増幅(おおきく)しないアコースティックギターは常に趣味の王道ですね。しかしだいたい断念することが多いのもこの楽器です。コードが覚えられない、手が小さく指が届かない、楽譜が読めない、意外に大きくて部屋に置いたり持ち運んだりが面倒、それから音も意外に大きく近所迷惑で引けなかった。どうでしょうか、当てはまった方はいませんか。エレキギターはバンドを組んでやられる方が多いと思うので、メンバーでスタジオを借りたりをして機会と費用を分担して取り組むので、趣味として結構つづきますよね。
そこでウクレレです。ウクレレはギターと同じ弦楽器です。見た目はギターを小さくした感じですね。大きさだけでなく弦の本数も4本と通常のギターの6本より少ないのです。楽器自体が小さいこと、弦の本数が少ないことで、指の短い方でもコードが押さえられるのです。(弦の本数は例外もあります。6本弦のウクレレとか)
そして鳴らしてみてください。一気にハワイの音がします。本当です。
これがウクレレは「かんたんで気軽にできる(始められる)」ということです。かんたんで気軽に始められるのは確かですが続けられるのか? それはあなた次第ですね。
■4.ウクレレは難しくない?
ウクレレを演奏するというのは、コード(和音)を弾いて歌う、またメロディーを奏でるということになります。
コードは和音(わおん)といって、複数の音を順番に鳴らすか一度に鳴らすもので、その組み合わせと移り変わり(コード進行)で曲の骨子ができるものです。
ハワイアンには基本的なコードであるC、G7、F、Am、そしてDm、Em、これら6つのコードを覚えるだけで一曲が奏でられるものがあります(メロディーはご自身で口ずさんでくださいね)。
このうち、C7、Amは指1本、Fは指2本、他のコードでも指3本で弦を押さえるだけです。
■5.おすすめの曲を紹介
ハワイと日本の曲を並べてみました。
お嫁においで:Kayama Yuzo - Oyome ni oide - YouTube
カイマナヒラ:
Maia & TJ Mayeshiro - Nada Sou Sou (HiSessions.com Acoustic Live!) - YouTube
ノホ・パイパイ:
Jake Shimabukuro - Noho Paipai featuring Makaha Sons - YouTube
Herb Ohta, Jr.: "Hanamizuki" - YouTube
ヘネヘネ・コウアカ:
Israel "IZ" Kamakawiwoʻole - Henehene Kou ʻAka (Ukulele Play-Along!) - YouTube
■6.おすすめのウクレレ・プレイヤーを紹介
ハワイ生まれの日系アメリカ人。端正な顔立ちと物腰が柔らかく、日本語も少しできるので知っている方も多いと思います。映画「フラガール」のサウンドトラックを作曲。弟のブルース・シマブクロも有名なプレイヤー。コロナ以前はほとんど毎年来日をしていました。愛用はカマカのテナー。
この方抜きではウクレレを語ることができない「ウクレレの神様」です。独特の親指奏法から、ジャジーなハワイの音色が聞けます。愛用は、マーティンのソプラノ。
ジェームス・ヒル
ウクレレのイメージを一掃するカナダ生まれのプレイヤー。カナダはウクレレのチューニングが、ハワイやアメリカ(もちろん日本も)とは異なります、そのためか音色が違って聞こえます。スーパーマリオブラザーズのテーマを弾いたり、お箸を使って奇妙な音を出したりしますが、本当にうまいプレイヤーです。愛用はGストリングのテナー。
トロイ・フェルナンデス
カアウ・クレーター・ボーイズ~パロロを経て現在はソロで活動するもう一人の「ウクレレの神様」。とにかく聞いてみてください、一発でハワイの風を感じます。
ロイ・スメック
アメリカ人。1994年死去。ウクレレ以外にも、ギター、バンジョー、マンドリン等を独学で習得したそうです。100年前の「弦楽器の魔術師」です。
ギターとサーフィンが趣味の父の影響で幼少の頃より海に親しみ、3歳の時に祖母から貰ったウクレレがきっかけで音楽に興味を持つ彼。2019年「映画ドラえもん」で主題歌をリリース、2021年の紅白歌合戦に出場、2022年「熱闘甲子園」のテーマソングを歌う、という活躍は説明するまでもない。愛用はGストリングのテナー(ジェームス・ヒルモデル)。
2002年に公開されたスタジオジブリ映画『猫の恩返し』の主題歌『風になる』の大ヒットでも知られる。京都市生まれ。キワヤ商会「Famous」のオリジナルウクレレをコラボ。
エキサイティングな高速フレーズから繊細で美しい音色まで自在に弾きこなすプレイヤー。1993年生まれ。愛用は、自作のソプラノ(ウクレレ製作者でもある)
■7.おすすめのウクレレメーカーを紹介
ジー・ストリング/G-String(ハワイ)
最初の1本は、価格も手ごろでしかも数年使えるウクレレとしては、フェイマス/Famous一択です。
廉価なウクレレ(マハロ、アラモアナ等)は音色が今一つで、チューニングが安定しないことがあります。1年後には良いもの欲しくなります。最初から音色のいいものを選んだ方が、弾いていて気持ちがいいので長続きするでしょう。
■8.ウクレレのレッスンを受けてみたい
レッスンをされている所を一部紹介します。都市部が多いのですがオンラインレッスンをされている所もあります。
※オンラインレッスンの有無や詳細は各店舗でお確かめください
■9.おすすめプレイヤーのおすすめの曲
曲名にYouTubeのリンクを付けています。
ジェイク・シマブクロ
Crazy G (encore)
「クレイジーG」を紹介します。ライブではだいたいラスト(アンコール)で演奏してくれ盛り上がります。
Hula Girl
映画「フラガール」の主題曲です。右で弾いているは弟のブルースです。2008年ハワイのDFSで演奏されたようです。
Hey soul sister, I'm yours
ジェイクは出ていませんが、弟ブルースがジェレミー・ヒロカワとセッションした動画です。
ハーブ・オオタ(オータサン)
Hi'ilawe
マーティンのソプラノウクレレ(おそらく)がオータサンサウンドを奏でます。左の方はハーブオオタ・ジュニアです。彼はコアロハのテナー(コンサート?)ですね。
ジェームス・ヒル
Super Mario Theme
かなり若い時の動画です。この演奏をまねした人がたくさんYouTubeに投稿しました。これを機にジェームス・ヒルで検索してみてください。
トロイ・フェルナンデス
Troy Fernandez-Nani Kauai'~Guava Jam
あえて路上で演奏している動画を選びました。以前はオアフ島の路上で引いていたそうです。カアウ・クレーター・ボーイズ時代も聞いてみてください。※ウクレレをアンプにつないで演奏しておられます。
ロイ・スメック
Roy Smeck 1926
曲名は不明です。とても100年前の演奏とは思えません。
平井大
Slow & Easy
幸せはつくるものではなく気づくもの。得心。
名渡山 遼(なとやま りょう)
カントリー・ロード(Take Me Home, Country Roads)
この曲はウクレレで弾くためにできたのではないかとおもってしまいます。
◎ご参考 ウクレレとCD、レッスン用書籍のおすすめです
フェイマス/Famousのソプラノウクレレ FS-1G(Amazonと楽天市場)
|
ジェイク・シマブクロ/マイライフ と ウクレレ・ディズニー
トロイフェルナンデス/ハワイアンスタイルウクレレ と トロピカルハワイアンデイ(カアウクレーターボーイズ時代)
平井大/ALOOOOHANA!!と WISH(CD2枚組+Blu-ray) と ディズニー・アイランド・ミュージック
名渡山遼/My Dear Ukulele と その楽譜(スコア)
レッスン用書籍