スポーツ観戦を趣味にしたいなと何となくおもうことはありませんか。プロ野球と高校野球はTVやたまに球場にはいくけれども。それ以外の競技はあまり見たことが無いというあなたに。アメリカンフットボール(以下、アメフト)のおすすめです。今回は社会人フットボールの「Xリーグ」についてまとめてみました。
■目次
1.アメフト観戦を薦める理由
2.日本のアメフト競技構成
3.社会人アメフト「Xリーグ」とは
4.Xリーグ チーム構成
5.年間スケジュール
6.アメフト観戦のおもしろさ
■1.アメフト観戦を薦める理由
日本でスポーツ観戦というとプロ野球が人気でしょう。その次というとサッカーでしょうか。サッカーやラグビーの日本代表戦となると、にわかファンが増加し一時的に盛り上がる現象がが近年は続いています。また相撲をはじめとする格闘技も一部の方には非常に人気があります。アメフトはというと非常にマイナーな位置にあるのではないでしょうか。地上波放送があるのは年末の甲子園ボウルと正月のライスボウルくらいでしょうか。
しかしあえて言います。アメフト観戦は日本人に向いています。そんなアメフトをすすめするには理由があります。人気のある野球は他の多くの競技と違って競技時間制ではなく、9イニング(回)戦って勝敗を争うものです。3アウト毎に攻撃と守備を交代する間(ま)があります。また投手がボールを投げるのにも間があります。
例えば攻守交代時の間にトイレに立ったり、飲食をしたり、目を離してもよい時間が生まれます。投手の投球もそうですね。投げるときだけ集中して見ておけば、決定的瞬間を見逃すこともありません。相撲の取組の間、ボクシング(3分間)のラウンドの間も同じ感覚です。特にプロ野球の生中継ではイニング毎にCMを入れられるので、広告効果的にも都合がいいのです。
一方アメフトはどうかというと、野球のようなイニング制ではなく、基本15分を4回に分けて行います。また15分の間もノンストップではなく、ワンプレイ毎に攻撃が止まる間があります。ラグビーやサッカー、バスケットボールのように目まぐるしく攻守交代がないため、見慣れていない人もとっつきやすくなっています。アメフトも例外があり稀に攻守が唐突に代わるインターセプトというプレイが生まれることもあります。それはそれで非常に盛り上がるところなのです。
しかし観戦初心者には難点があり、ボールが今どこにあるのか追いかけられず見落としてしまうことです。それから反則を含めルールが難しいということがあります。
アメリカで一番人気のあるスポーツがアメフトです。大谷翔平のようにアメリカで活躍する日本人選手が出てくれば、人気も上昇するのではないかと言われています。練習生以外で本場アメリカのプロフットボール(NFL)で選手として出場した日本人は現れていません。(2022年9月時点)
■2.日本のアメフト競技構成
野球のように小さい頃から競技を始める人は少なく、早くて中高生、大学生から始める人も多く存在します。(西宮フットボールクラブではジュニアの育成に力を入れておられます。)
大学生のアメフトは人気があり、東は日本大学、法政大学、立教大学、西は関西学院大学、立命館大学、京都大学などが日本一の経験校です。
以前は社会人日本一と大学日本一が真の日本一を決するライスボウルを行っており、長い間、大学が強い時期がありました。ライスボウルは社会人日本一の大会、大学日本一決定戦は甲子園球場で行う甲子園ボウルとなっています。
■3.社会人アメフト「Xリーグ」とは
Xリーグは一般社団法人日本社会人アメリカンフットボール協会(NFA=National Football Association)のトップリーグとして1996年に発足しました。2019年からX1Super、X1Areaになり、選手はすべて社会人で構成されています。1チームの登録選手数上限は65名で、日本のアメリカンフットボールのトップ・プレーヤーの集団です。
Xリーグ加盟チームには、企業集合体の社員選手だけで構成する実業団と、多種多様な職業を持つ選手が集まるクラブチームの二種類があります。クラブチームの多くはスポンサー企業と契約し、スポンサー名をチーム名に冠しています。近年は複数スポンサーによってチーム運営を支えているクラブチームも増加傾向にあります。(Xリーグ公式サイトより抜粋)
■4.Xリーグ チーム構成
社会人アメフトリーグを「Xリーグ」といい、(一社)日本社会人アメリカンフットボール協会が運営をしています。
2ディビジョン制で上部のX1 Super(12チーム)と下部のX1 Area(8チーム)で構成されており、Superより8チームがトーナメント戦に上がりライスボウルを戦います。Areaの1,2位チームがSuperの下位チームが入れ替え戦を行います。(2022年9月時点)
X1 Super の12チーム
X1 Area の8チーム
Xリーグの下位に、さらにX2,X3のディビジョンがあります。
X2
EAST |
CENTRAL |
WEST |
大阪ガススカンクス |
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X3
東日本地区 |
西日本地区Aブロック |
西日本地区Bブロック |
クラブアイランズ |
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大阪府警シールズ |
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■5.年間スケジュール
アメフトは基本的に秋冬のスポーツです。9月からリーグ戦が始まり、上位のトーナメントが11月から始まり準決勝が12月、そして決勝戦のライスボウルが正月3日に東京ドームで行われます。また新チームで春季リーグ(5月頃)も始まります。
■6.アメフト観戦のおもしろさ
アメフト観戦は自分なりの着眼点をもつとよりおもしろくなると思います。
最も分かりやすいのは、QB(クォーターバック)でしょう。パスの起点となるポジションで特にロングパス成功した時には盛り上がります。次にQBのパスを受けるWR(ワイドレシーバー)、華麗なジャンプでボールをキャッチする花形ポジションです。その次はRB(ランニングバック)、ボールを持って俊敏にステップを踏んで相手選手をかわし前進するタフなポジションです。これらのポジションはすべて攻撃陣(オフェンス)です。
さてここからです。守備陣(ディフェンス)もアメフトの魅力のひとつです。DL(ディフェンスライン)は最前列の通常4人の最強ユニットで、相手のQBやRBという獲物に襲いかかる強靭な選手たちなのです。CB(コーナーバック)は相手のWRにピタリと付いて、相手のパスを邪魔し時には奪い取り、一瞬で攻守交替に持ち込むこともあります。CBが優秀だと相手QBはその方向へはパスを出せなくなり、それだけで抑止力となる非常にキーとなるポジションです。これ以外にも注目のポジションはたくさんあり、それを見つけるとより一層おもしろく観られるでしょう。
アメフトはできれば現地でライプ観戦してください。テレビ中継やYouTube配信もありますが、自分が着目している所を映してくれるわけではありません。だいたいがQBの寄りでパスを追う映像になります。しかしQB周囲以外のところでいろんなことが起こっています。例えばWRがパスを受けるのをCBが防御する、お互い牽制しあいながら走って行く様を見られます。
▷Xリーグ チケットサイト
▷Xリーグの動画配信をみる こちら (無料・有料サービス登録があります)
▷ライスボウル【第75回(2021年度)2022.1.3】のハイライト こちら
▷ルールについて【参考Webサイト】
・アメフトの基本ルール こちら (北海道医療大学アメリカンフットボール部のWebサイト)
・基本ルールガイド こちら (富士通フロンティアーズのWebサイト)
▷ルールについて【書籍】