お金の基礎を身につけるには、FP(ファイナンシャルプランナー)資格の取得がおすすめです。
FP資格を取得することで何が得られるのかを解説します。
■目次
1.FP(ファイナンシャルプランナー)とは
2.なぜ義務教育にすべきなのか
3.FP資格で得られる知識とは
4.FPは1~3級まであるけど必要なのは?
5.FP資格を取れば稼げるのか
6.FP資格にかかる費用
7.勉強方法や専門学校は必要か
8.参考にしたサイト等
■1.FP(ファイナンシャルプランナー)とは
「FP(ファイナンシャルプランナー)技能士」という厚生労働省(大臣)が認定した試験機関が行う国家検定です。1・2・3級にレベルが分かれていますがどれも国家資格になります。
■2.なぜ義務教育にすべきなのか
日本の義務教育は小・中学校ですが、基本的な読み書きと計算、また社会の役目、日本の成り立ち、文化や運動への動機づけ等々、文部科学省の言うところの、「最低限の基盤的な資質の育成」等を目的にしています。
しかし残念ながら、社会に出て必要なお金の知識(使う・増やす・守ること)を教えてはいません。英語の仮定法や数学の連立方程式が不要とはいいませんが、一般的に生活で役立つのはこちらの知識でしょう。
■3.FP資格で得られる知識とは
FP3級の試験で取り上げられる6つのテーマはこれです。
1)ライフプランニングと資金計画
2)リスク管理
3)金融資産運用
4)タックスプランニング
5)不動産
6)相続・事業承継
でもこう書かれても何が役に立つのか分かりませんよね。
この6つをもう少し現実に近いように噛み砕いて表現してみます。
1)教育・住宅・老後資金計画
2)民間保険(生命・損害・自動車)
3)金融商品(株・債券・投信)
5)不動産(売買・賃貸)
6)相続・事業継承
どうでしょうか。この中でご自身に関係無さそうなのは、3)と4)の法人税、6)の事業継承くらいではないでしょうか。
3)についても、これからは絶対に必要な知識です。すでに銀行や郵便局でもこのような金融商品を進められることも多いので、その良し悪しをご自身で判断できないといけません。6)の相続もお金持ちではないので関係無いと思いがちですが、この相続で親族ともめて苦労するのは一般の方の方が多いそうです。
■4.FPは1~3級まであるけど必要なのは?
2級については、3級とほぼ同じ範囲の知識を求められますが、少し法人関係の知識が必要になり、内容もより専門的になります。義務教育レベルでは3級で十分と思われます。1級の資格取得には実務経験も必要で、仕事として必要な場合を除いては不要と思います。
■5.FP資格を取れば稼げるのか
残念ながら、士業(しぎょう)と違って取得したからすぐに稼げるわけではありません。関係の仕事に就いたときにはスキルとして有利に働くことはあります。
例をあげると、具体的な税金の計算は税理士の専任業務です。株の仲介(お金を預かって購入)は証券外務員であることが必須です。しかし、FP(FP技能士)には独占業務(資格を持っていないとできない行為)というのがないので、取得したからお金を稼げる資格ではないと言われるのはこのためです。
義務教育レベルとして身につけておくというマインドで臨まれるのがよいと思います。
■6.FP資格取得にかかる費用
受験料:8,000円(非課税)(2022年9月時点)プラス 手数料等
内訳は学科試験4,000円、実技試験4,000円です。実技試験と言っても記述式の筆記試験になります。
通常同日の午前・午後に実施され、試験は1、5、9月の年3回です。(2022年9月時点)
■7.勉強方法や専門学校は必要か
FP3級の場合
テキスト購入で十分です。おすすめは、「みんなが欲しかった! FPの教科書 3級 2022-23」です。同シリーズの問題集とセットで学習してください。2冊で3,500円ほどです。
ただし注意があります!
1、5月の試験は前年の10月1日時点での法令等に基づき出題されますが、9月の試験は当年の4月1日時点での法令等に基づき出題されるということです。
ですから、メルカリやブックオフ等で古い年度のテキストで勉強すると法令が変わっていて回答ミスをすることがあります。税制優遇措置など昨今は頻繁に変わることがあるので注意が必要です。
▷FP3級資格取得 勉強のおすすめテキスト
FP2級の場合
こちらもテキスト購入をおすすめする方が多いのですが、あえて違うものをお薦めします。
それはFP2級ドットコム(https://fp2-siken.com/)です。
9年前までの過去問題をWeb(インターネット)上で出題しておりスマホにも対応してくれています。しかも面倒なアプリのダウンロードや課金は全くありません。カスタマイズも充実していて、ある年の問題を出題しないようできますし、難易度(5段階から)を指定もできたり、例えば一番やさしい1と一番難しい5を省いた2・3・4から出題というようなこともできたりと至れり尽くせりです。
FP2級試験は出題のパターンも多いので教科書を読むよりも、過去問の数をこなした方がよいと思います。
上で紹介の2級版のテキスト(教科書と問題集)は買った方は分かると思いますが、すごくかさばり重量もあります。
▷FP2級資格取得 勉強のおすすめWebサイト
■8.参考にしたサイト等
・日本FP協会(正式名称NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会)
・両学長/FPを学ぶ理由 (YouTube)