ゆがふねブログ ~幸せな定年を迎えるために~

普通の会社員の試行錯誤の日々

資産運用「投資計画(アセットアロケーション)」編

資産運用をはじめるのに、インデックス投資、個別株投資そして投資信託ETFの知識が備わったところで、どのように組み合わせていくのがよいのか分からないという方は多いと思います。ここではそれらの組み立て方「投資計画(アセットアロケーション)」を説明します。

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■目次

1.まずは現状の把握

2.資産配分(アセットアロケーション)をどのようにするか

3.積立投資と倹約の両輪で実行

 

■1.まずは現状の把握

まずは現状の把握が大切です。預貯金だけでなく、有価証券や家、商品(自動車・金・絵画など)、動産・不動産に関わらず、すべてを書き出してみましょう。

預貯金は、かき集めればほとんど把握できるでしょう。株(会社の自社株会など)もあれば現在の取引価格で計算してください。満期受取型の保険も忘れずに。あと自動車は新車に近いものや、リセールバリューの高いもの以外は計上しなくてもOKです。金などの貴金属も指輪やネックレスなどは含めなくて結構です。絵画・骨とう品も価格が分からない物は結構です。

そして会社員の方は企業型DCを含めるかどうかですが、老後の資産を考えるなら含めた方がいいです。

そしてそれを手書きでもいいですし、エクセル等の表計算ソフトで円グラフにしてみてください。どうでしょうか。企業型DCを除けば、おおよそ現金の比率が高いのではないでしょうか。現金は銀行等の金融機関に預ければ、それも一種の投資(資産運用)になります。しかし昨今の利率ではほとんど増えず、インフレ率と比較するとむしろ目減りしてしまいます。

 

■2.資産配分(アセットアロケーション)をどのようにするか

投資計画は資産をどのように配分するか、いわゆる「アセットアロケーション」が大事になります。まずその第一歩は生活防衛資金の確保です。おおよそですが月収の半年~1年分を確保しましょう。生活の口座とは分け、それには手を付けずにおきましょう。

残りの現金を投資信託ETFに投資をします。どちらを選んでよいかですが、まずは投資信託を選ぶのがよいでしょう。ETFは自身で再投資(分配金を投資に振り向ける)を行わなければ複利効果が発揮できないので、投資に慣れるまでは前者をおすすめします。

 

投資信託のうち、株式か債券のどちらに投資をするのかですが、”年齢を債券の割合に当てる”という手法があります。40歳なら株式:債券=60:40、50歳なら50:50という具合に。しかし50歳から運用を始めようという方は、50:50では株式の増やすパワーが享受できないので、増やすことに主眼をおきたい方は、60:40でもよいでしょう。株式の方が債券よりブレが大きく(ボラティリティが大きいと言います)増えることも減ることもあり、そのブレ幅が大きいことは承知しておきましょう。

 

そして、さらにその株式を外国株にするか日本株にするか、という選択があります。外国すべてに投資する「オールカントリー型」と、成長と安全を両方兼ね備えた米国に投資する「S&P型」があり、どちらがいいのかは個人の好みになります。日本株の成長は米国のそれより劣ると思われますが、為替リスク(円安/円高の影響)がないことが安心につながります。日本:外国=50:50を基本に考えるのがよいでしょう。

債券の方ですが、これは外国だけでも良いと思います。先進国の代表的な債券に投資する投資信託があります。日本の債券というと国債が真っ先に思い浮かぶでしょうか、ゼロ金利政策を長く実施している日本では、国債はあまりにも利率が少なすぎます。

以下は読み飛ばしてもらっても構いません

先進国の債券に投資する投資信託には、「日本を含む」ものと、「日本を除く」ものがあります。日本の債券に投資している方(例えば国債や公社債保有)は、後者を選ぶと二重に投資することが避けられます。

投資計画(アセットアロケーション

このグラフは、生活防衛資金の現金を確保した上で、残りを株式:債券=50:50で投資計画して、さらに株式を外国株:日本株=50:50にした例です。

 

■3.積立投資と倹約の両輪で実行

継続は力なりとはよく言ったもので、投資配分計画を立てたら投資信託を購入して運用を始めましょう。そして迷わず毎月定額の積み立てをしましょう。できたら証券会社の「定額積立」の仕組みを利用するのが便利です。楽天証券では楽天カード払いにしておけば、楽天ポイントも貯めることができます。SBI証券も同様の制度があり、どちらもポイントを使った投資(投資信託の購入)もできてお得です。

あとは本当にすることはありません。1年経過したら、円グラフを作成して配分の見直しを行ってください。通常は株式のリターン(株価と配当の増加)が債券より大きく、両者の配分が計画した当初より変わっているでしょう。そういう時は株式への投資を少なく、再建への投資を多くすることが必要になります。これを「リバランス」といいます。そしてまた1年は放置しておいてよいのです。(投資の最初期は、気になって週1、月1で見てしまいますが、それは悪いことではありません。ただ増減に一喜一憂されないように気持ちを落ち着かせましょう)

積立投資を成功させるには、毎月の入金を多くすることです。収入を急に増やすことはできないでしょうから、無理のない範囲で倹約をして、その分を代える入金に回しましょう。コンビニでの買い物をスーパーに代える。新品の購入を中古品で検討してみる。携帯電話を格安SIMなどに変更してみる。まずは行動からです、1年、3年、5年と継続すると効果はみるみる増してきます。

 

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