ETF(イー・ティー・エフ)は知っていますでしょうか。もし知っているとなればかなりの投資通でしょう。ETFが米国に現れたのが1993年、日本は1995年でした。歴史はまだ浅いものですが、投資信託と株をミックスしたような商品です。証券取引所で売買でき、一般的に販売手数料が安価に設定されています。
■目次
2.インデックス型のETF
3.何を買えばいいのかの答え
■1.ETFとは、投資信託(投信)との違い
以下は投資信託の記事で説明をしましたので、そちらを読まれた方は飛ばしてください。
まずは投資ですが、資産を投じるということです。今ある資産を増やす目的で、預金、株式、債券、不動産そして投資信託などの金融商品を購入することです。なお預金も預け入り金利を期待することから一種の投資ですね。さて投資信託についてです。通常自分で資産運用をする場合、様々な金融商品(株式・債券等々)を組み合わせてリスクとリターンを調整します。これらを全部プロに任せてしまおうというのが投資信託(投信)です。プロというのは投資信託運用会社で、例えば野村アセットマネジメントや三菱UFJ国際投信 です。投信は富裕層が資産をまとめてお任せするようなものではなく、株のように売買もできます。メニュー(商品)も様々あり、例えば米国の優良なハイテク企業軍の株を中心にとか、S&P500インデックスに追随した成果を出すように、また不動産関連に特化して投資する商品があります。
さてこの投資信託をあたかも企業が発行して株式のように取り扱えるのが、「上場投資信託」(“Exchange Traded Funds”:「ETF」)というわけです。
■2.インデックス型のETF
こちらも投資信託の記事で説明をしましたので、そちらを読まれた方は飛ばしてください。
S&P500、ダウ平均、NASDAQ、日経平均、TOPIX、このあたりが米国・日本の主なインデックス(指数)になります。
投信にはこのような指数をそのまま使うものと、MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が定めた指数に近づけるものがあります。米国だけでなく、全世界の株式に投資する、全世界株(オールカントリー)、新興国に投資するもの、等々です。
■3.何を買えばいいのかの答え
ETFを買うのはネット証券会社にしてください。なぜなら手数料が無料の所が多いからです。中でも「楽天証券」か「SBI証券」の2択です。もしひとつだけに絞るなら、楽天証券です。とにかくユーザーインターフェイス(UI)が優れていて、操作が非常に分かりやしいです。ストレスなくPCを操作できるのは意外に重要なことなのです。
次に何を買えばいいのかですが、正直これが難しいのです。広告を打っている商品はそれなりに経費がかかっています。人に聞いたとしても、たまたまその人が買って保有している間が良かっただけかも知れません。結局は経験を積み自分で判断するしかありません。
といっても何か参考になるものはないのかと言われるでしょう。
楽天証券とSBI証券が買付ランキングというものを発表していますので、それらを参考にし選んだものを示します。(2022年11月時点)
・バンガード トータルストックマーケットETF (VTI)
・バンガード 米国高配当株式ETF (VYM)
・SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF (SPYD)
・バンガード トータル ワールド ストックETF (VT)
括弧()内のアルファベットはティッカーと言って、銘柄を識別するための記号です。ETFはこのティッカーで呼ばれることが多いです。
▷投資信託とETFの違いを分かりやすく解説【YouTube:両学長】
▷参考の書籍はこちら