ゆがふねブログ ~幸せな定年を迎えるために~

普通の会社員の試行錯誤の日々

資産運用「インデックス投資」編

資産運用において「インデックス投資」というのがあります。

そもそもインデックスとは何か? というような入門的な内容からはじめます。

「20・30・40・50代いつでも始められる資産運用」では競馬の馬に賭けるのではなく、競馬場に賭けた方がよいとして、インデックス投資をおすすめしました。

 

まだ読んでいない方はこちらからどうぞ。

yugafune.com

■目次

1.インデックス投資のインデックスとは

2.一括投資か積立投資か

3.どのインデックス投資商品がよいのか

 

■1.インデックス投資のインデックスとは

インデックスとは指数(しすう)のことで、指数とはおおよそその集団の平均値を指すことが多い。その集団の平均値と言われても、良く分からないと言われそうですね。

 

例えば、学校の1クラスのテストの点数の平均点、もしくはそのクラスの50m走のタイムの平均秒数があるとしましょう。1学期、2学期、3学期(3学期がないところもありますが)の平均値が徐々に上がっていったとしますね。そうすると個人個人には凸凹があるかもしれませんが、学力・走力がクラスとしては上がっていると言えますね。

 

ニュース等でよく聞く、日経平均やダウ平均はこれらと何ら変わりはありません。この平均値に投資をすることで、凸凹を少なく緩やかに資産を上昇(を期待して)させるのがインデックス投資です。

ではその逆の投資はあるのか、といえばあります。それをアクティブ投資といいます。アクティブ投資は、指数よりリターン(利益)を追求したものです。

 

先ほどの例えで言えば、クラスの成績優秀者や走力の高い子をピックアップして、成績を上げていくようなものです。しかし上手く読み通りの成績がでればいいのですが、そうはならずに減少してしまう場合も多いです。その点インデックス投資は、集団が多ければ多いほど(1クラスの生徒数)、平均値の上下の振れ幅も少なく安定した成績になります。

 

インデックス投資とアクティブ投資の表

 

 

インデックス投資

アクティブ投資

一般的な解説

大きなリターン(利益)

期待できない

期待できる

損をする可能性(リスク)

あまりない

大いにある

クラスの例え

クラスの平均値の取り方

クラス全員の平均値

クラスの選抜の平均値

平均値の上下

平均値は上がる傾向だがクラス全員なので大きな変動はない

選抜したので期待は大きいが、実力が出せない者がいると平均値は大きく下がる

備考)一般的な解説の方はよくある投資本やサイトで説明されています。クラスの例えはオリジナルです。

 

インデックス投資の利点は分かりましたでしょうか。リターン(利益)は出て、リスク(損をする可能性)は少ないということです。

ここでインデックス投資を始めた方が陥るのが、あまりお金が増えないとぼやかれることです。インデックス投資の特長は、少々増えて、つまりあまり大きくは増えないが、その代わり急激に減ることもないということだからです。リターンばかりに目が行くとインデックス投資の利点を見失うことになるので注意が必要です。

 

ここから数行は読み飛ばしてもらっても構いません

このリスクが少ない、ようは平均値の振れ幅が小さいということ、この振れ幅を「ボラティリティ」と呼び、「ボラティリティが小さい」という表現がされます。数学では「偏差」といいます(“偏差値”の元になる指標ですね)。図にしてみると以下のようになります。

 

インデックス投資

 

アクティブ投資

 

代表的なインデックスをご紹介します。

日本

日経平均      :東京証券取引所プライム(旧1部)に上場している

           225社の平均株価

TOPIX(トピックス):東京証券取引所の旧1部上場の全銘柄の1968年時価総額

          (ただし2022年から2025年にかけて構成銘柄の再選定)

米国

S&P500(エスアンドピーゴヒャク)

          :ニューヨーク証券取引所およびNASDAQ(ナスダック)に

           上場の500銘柄を時価総額加重平均した指数。

ダウ平均      :NYダウ(ニューヨークダウ)ともいい、ダウ・ジョーンズ

           工業株価平均が正式名称。代表的な30銘柄の平均株価。

全世界

メジャーな指標はありません。ファンド(投資信託)毎に指数が設定されています。

日本人向けに、日本株を除いた「全世界株式インデックス(除く日本)」というようなインデックスもあります。

 

■2.一括投資か積立投資か

一括投資とは、大口の資金で一気に買ってしまう投資です。インデックスが緩やかに上がっていることを考えると少しでも早く買って値上がりを期待するというものです。

積立投資は。少額の資金で間隔を離して積み立てて買う投資です。インデックスが緩やかに上がるといっても、多少は上下するので高い時に一気に買ってしまうことを避けられます。(いわゆるドルコスト平均法ですが、言葉を覚える必要はありません)

 

もし生活防衛資金といって何か有事の現金を持っておいて、それ以外に余裕資金があり、さらに定年まで数年と間近であれば一括投資でお良いかもしれません。ただ初めて投資をされるなら慣れる意味も含めて、一括投資と積立投資を組み合わせた方法もありです。最初に半分くらいを一括投資して、残り半分を積立するという方法です。これなら毎月の投資の増減も確認できるので、投資のスキル(能力)も上がるでしょう。

 

■3.どのインデックス投資がよいか

どのインデックス投資(ここでは投資信託ETFの説明は省きます)が良いかを端的に言うことはできません。証券会社やその他金融機関に問い合わせれば、はやり自社の売りたい商品をおすすめするでしょう。客観的な指標があればいいのですが、それも万人にマッチするかは分かりません。

ここに「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」というのを紹介します。個人投資ブロガーが選ぶファンド(投資信託)を決定しようというもので、毎年行われています。

2019,20,21年の過去3年間でベスト5までの常連を3つ紹介いたします。

 

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

・バンガード・トータル。ワールド・ストックETF(VT)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

 

上2つは全世界のインデックスに、下はS&Pインデックスに連動した投資信託です。

一番目と三番目は三菱UFJ国際投信が販売、二番目はバンガード社(米国)が販売している上場投資信託ETFと言います)です。ちなみにバンガード社は世界で初めて個人向けインデックス投資信託を販売した会社で、765兆円の運用総資産額があります(2020年時点)。これでも世界2位で、1位のブラックロック(米国)、ステート・ストリート(米国)と合わせて世界3大運用会社と呼ばれています。

 

ご注意! 各商品の内容、購入については、ご自身よく調べてください。

投資は損失を被ることもありますので、自己判断と自己責任で行ってください。

 

インデックス投資の参考になる書籍の紹介

 

 

インデックス投資とSP500のおすすめファンドについて(YouTube

www.youtube.com